海洋惑星blog

「制作日誌」引っ越しました。ブルードラゴンプラスプレイ日記開始!

メイキングはじめてみました。 (2005.5.20)


気を取り直して、基本の整理。
本来キャラ設定・制作裏話なんて途中(しかも序盤)で出すものじゃないけどな。
CGのメイキングはよそでもやっているので(ありがたや〜♪)、
我が家ではコミックの作り方を公開してみようかな〜と思っております。

スゴイ作り方をしているので、引く人も出ることでしょう。
愛はあるけど冷めてます(笑)。


<メイキングその1.最初にやること。>

私はまず最初に”テーマありき”で制作を開始します。
キャラクターが先にあって話を考えることもあるけれど、ネタはやはりテーマ。
現在FF7の主人公クラウドを女性にしてしまっているのも内容先行から来るものです。

まず「この世界を描くのにふさわしい主人公は誰かな?」とキャスティングを考えます。
いや、それ以前に、「こんな雰囲気の作品を制作したいけれども、
何かいい原作はないかなあ」というのが先か。
完全な創作シナリオで映画を作るのではなく、自分が表現したい世界観を持った
原作を探して、それを映像化していると言ったほうが感覚的に正しいですね。
私は完全企画型です。
「愛だけを抱いて行く」は元々はオリジナルで描くつもりだったのですが
FF7という原作がちょうどピッタリだったので、企画をコミカライズに変更しました。

例えば歴史小説の人物解釈が描く人によって切り口が違うのは当たり前だし、
同じ作品が元でも演出家によってまた変わるし。
ああ、オペラ座の怪人のDVD発売日が決まりましたね。これは当然DX版でvV
こいつで金欠になるのでACに回す余裕など全くない!通常版すら買うかどうか怪しい。
――閑話休題。
原作にないオリジナルストーリーを挿入しちゃうってのもよくある話だし、
原作はモチーフなだけで全くの別物と化してるっつうのもよくあることでしょう。
とにかく「こんぐらいやっちゃってもいいだろう」で押し通します。
もちろん原作の魅力を壊さないよう、引き出すよう、努力はしているつもりですが。続く。

メイキングその2.主人公決定!! (2005.5.21)

ウチに生息しているキャラクターたちは、
最初っから破綻している原作のほころびを整合性が出るようにムリヤリ自己解釈し
捏造を加えて補正した人物像です。
理詰めで作ったマイ設定はそう簡単に崩れるものではありません。
今のうちに基本だけはハッキリさせておきたいと思います。
今更公式の影響なんぞ一切受けません。
私は元来創作畑の人間です。↓こんな感じでキャスティングが決まります。

<メイキングその2.主人公決定!!>

「愛だけを抱いて行く」の場合:企画段階。

1.アンチセリス(FF6)
前半あれだけかっこよかった女将軍様が、男一人のために豹変しすぎ…!!
自殺未遂はイカンよ、自殺未遂は。
2.不幸な躯様が見てみたい。
昔、私は「幽遊白書」という作品で同人をしていました。彼女が主役では
どうしても描くことのできなかったネタが「不幸のどん底」。時間軸の都合で
恋人が出来て穏やかな日々が始まるところからスタートしてしまうせいです。
かといって過去話だと主人公以外全員がオリキャラかぁ…パロとしてどうよ?
3.男前なクラウドが描きたい。
前半のクラウドって人気あるよな。私には理解できないが…ってアレ?
もしかしてこれが女の子だったりしたらかっこよくない?私の最大ツボだー!!


クラウディアの原型は実はセリス。
「恋人が死んだかもしれない」で自殺を図って死に切れず、「でももしかしたら
生きているかもしれない!」と浮上して、実際頑張って彼を見つけ出すのですが。
だったら目の前でしっかりはっきり恋人の死を確かめて、
それでも強く生きる女性の姿が描きたい…というのが最初の誕生のきっかけ。
2番目の躯の、囚われの身だったが自由のために戦った魂の高潔さが好きで、
このふたつの要素を同時に持つキャラクターがたまたまクラウドだった。
これも偶然だけど、ちょうどこの時期「くら♀らぶ」様との出会いがあったために、
「女性版クラウド」というとんでもない選択肢が浮上。
…よく結びついたよな〜。
もっとも、クラウドは「目の前でしっかりはっきり好きな人の死を確かめて、
しかも浮上しなさそう」なへたれっぷりを見事に披露しておりますので(特にAC)、
「やっぱ男じゃダメだよね〜」という心理が働いたのは事実です。

それまでゲーム前半のクラウドはかなり嫌いだったのだけど、
求めていたヒロイン役にはぴったり。しかも何よりも意識がハッキリしているため
あのわけのわからなかったセリフ群に説得力ある理由付けが可能!!
(私が前半クラウドを苦手とする理由はあの言動の一貫性の無さです)
女性にしたとたんに理屈が通り感情移入が完璧で、
ストーリーが一瞬で練りあがってしまったので、ヒロインはめでたくクラウドに決定(笑)。

”描いてみたい作品イメージ”は人物像。
恋人の死を乗り越える強い女性、これが作品テーマです。

女優が決まればシナリオは「アテ」です。
ヒロインがいかにイイオンナであるか、これを伝えるためだけの物語です。
ここでようやくキャラクター分析に移ります。続く。

メイキングその3.キャラクターをデザインする。 (2005.5.22)

まず最初に、キャラクターにキャッチコピーをつけます。
最初に1本芯を通しておくことで、どんなに複雑な設定を足していっても人物像が揺らぎません。肉付けの取捨選択の指針、迷ったときに戻るための初心です。
クラウディアのコピーは、もちろんメインテーマと同じ。

どんな人物でもどこを強調するかで印象は全く変わります。特にクラウドは元から混沌として一言で言い表せないキャラクターなので、ここで属性の優先順位を決めておきます。(この優先順位違いによって、我が家では7人も生息しているクラウドたち。でも元を辿ると同じ人物に違いはないのです。作家の数だけクラウドがいるのもこれが理由ですよね。
唯一の性格なんてあるはずがないよ、本物の人間だってバラつくんだから!!)
クラウディアの基本性格は「序盤クラ」…クールでストイックな男前のクラウドを描いてみたい!!というのが企画のスタート地点。
私は元々は序盤クラはへたれ中のへたれとしか認識していないので、どう意識を変えて自分が惚れ込めるキャラに育てられるか…が鍵になります。

<序盤クラの特徴>
クール…う〜ん、クール…ねえ?
私は初回は友人から借りてのプレイでした。原稿と引き換えだったので流すヒマがなく、最初から心理を詳細に追う深読みモード。
おかげで主人公の性格が破綻していることにすぐ気がついてしまいました。まわりからの評価とティファやバレットとのやりとりの落差に大混乱しましたよ。カッコイイという記号には到底見えん。だからといって本当に主役が破綻しているなんて普通は思わないので、本気で駄作だと思った…。
それはさておき。
序盤クラはとにかく暗い!カッコつけでクールを気取っているらしいが協調性はないわ要らんケンカ売りまくるわ、お子様もいいとこ。
…クラウディアの設定はこうするだけの正当な理由があると仮定するところから始まります。

1.意識はしっかりしており、恋人のザックスが死んだばかりでピリピリしている。
2.当然神羅に対して並ならぬ嫌悪感を抱く。
3.これ以上の死は見たくない。

…本来優しい性格で、それゆえに焦っている、という人物像が浮かび上がってきます。
幼稚さだけは残しておかないとクラウドらしくなくなってしまうので、過去話でも入れて、きっちりフォローすることにしましょう。
クラウディアの場合、「ライフストリームで自分を取り戻す」エピソードを必要としないなどの原作無視が多い。展開が原作から大幅に外れることのないように、ウソ設定で調整します。「ずっと虚勢を張っていたクラウドが自分の気持ちに素直に向き合う」シーンは最大の見せ場なので、このへんはドリーム炸裂♪
仮にもザックラまんが!ティファなんぞに美味しいところはやらん(笑)。

メイキングその4.サブキャラを決定する。 (2005.5.23)

まずは大前提。
エアリスの証言だと、ザックスは
序盤クラに近いはずなんだよね?!

う〜ん、原作を見た限りではかなりクセのない「イイヤツ」っぽい印象なんだけど、
ありえないよね?クールでカッコイイはずだよね?
クラウディアが最高のイイオンナなら、ザックスは最上級のいい男。

サブキャラの基本は
「主人公と対極の性格」

破綻していない原作序盤クラウド(要するにガキっぽい要素を抜いたもの)こそがザックスだとすると、どう見ても完全な陰属性。クラウディアが強烈な光属性なので、この位置づけでOK。一見暗いクラウディアと一見明るいザックス、という組み合わせも理想のバランス。お約束の集大成…それがコンビ。お互いを補う関係にあるため、性格は離れていればいるほどいい。

お荷物キャラクター・クラウドをザックスに懐かせるのは簡単だけど、逆が結構難しい。ザックス、君はクラウドのどこらへんに惚れたわけ?
男女なら「かわいかったから」とか「守ってあげたいから」とかいった動機もアリだけど、そんなのは現実世界では通用しても、フィクションでは読者が共感できる説得力のある理由が欲しいもの。
「自分にないものに惹かれる」というのがここはやはりセオリーでしょう。
(クラウド至上主義でザックラな方に、狂犬ザク説を唱える人は多いはず。クラウドを最上位に持ってくると必然的にこうなるんですよ。)
キャラは弱点から組んでゆきます。

作品の主題はあくまでもクラウディアをいい女に見せること。
ザックスが格下です。
クラウディアはザックスに救われたかもしれないけれど、一方的な力関係は不可。
守られて負い目を感じる必要はないんですよ。クラウディアが気付いていないだけで、それだけのものを彼に与えているのだから。

←陽気で包容力の大きいザックス。しかし笑顔を常に絶やさないところを見ると、心の中まで見た目どおりだとは限らない。
激情家のクラウドに対して、とことん理性的なのだ。
(TRINITYと共通設定)
レノとキャラがかぶりやすいので要注意。

メイキングその5.タイトルを決定する。 (2005.5.26)

正直に言います。
最初、セフィロスを出す気は
これっぽっちもありませんでした(笑)。


元がオリジナル企画なうえ、クライマックスは逃亡シーンなので、
原作ストーリーのほとんどは端折るつもりでした。当然セフィロス部分の予定はなし。
(重要なのは神羅屋敷の地下室であって、ニブル事件は流すだけで充分)
しかしセフィロスが主役のニブルヘイム真相編もこれとは別に企画していたのです。
じゃあくっつけてしまえ!と我ながらチャレンジャー。
おかげで完全コミカライズに…。うーわー。


<メイキングその5.タイトルを決定する。>

日記整理でライブ記述発見。

■2004/10/2
♀レベル2の作品タイトルが決まりました。タイトルは重要でね〜。こいつがあるとないのとでは作品密度が変わるのよ。
テーマはこれだから、こういうニュアンスの単語がかならず入ること!!…てなカンジで決めてくことになるわけですが。

今回の有力候補は、谷川俊太郎の詩の一節。
原稿BGMに適していたため、ここ数日エンドレスで流していたCDの収録曲。
とにかく暗い。
う〜ん、この言葉の解釈って、どう考えればいいんだ?国語は苦手だよう。
まあいいや。
この言葉を使っても私が受けた印象を最後にひっくり返せたらタイトルにしよう!
と覚悟を決め、怒涛の勢いで書き上げました、最終話ネーム。(絵コンテにあらず)
結論:むちゃくちゃ使える。

ついでに、逃避のようにハマリまくっていたザクセフィドリームのおかげで
めでたくラスボス・セフィロスの扱いも決まりました。
いや〜、だってほら、原作どおりに物語が進むのに、基本ザックラだから
どう考えてもクラウドの注意は
「5年前のセフィロス」よりも「つい昨日の神羅」に向かっちゃうわけですよ。
最終決戦が、対宝条戦のオマケじゃまずいでしょう(笑)。
これで最後まで本格的にコミカライズする気になったようですよ?正気ですか?
あ〜クライマックスが楽しみだ♪

作品のタイトルは、聞いただけで物語の方向性を想像できるような
密度の高い「ひとことキーワード」であって欲しい。
タイトルと全体の流れとクラウディアの心理とザックスの心理とセフィロスの心理と、
最後はすべてがひとつの線に結ばれるようにちゃんと描けるといいなあ。

セフィロスの設定はネタバレ防止のためヒミツ♪
世間様とズレてるのだけは確かです。究極に受けキャラやし(苦笑)。
よそ様のどんなドSセフィ見ても受けに自動変換できてしまう私の脳みそって一体…。
つーかこんなんでもいいと言ってくださる皆さまの心の広さに感服。ぷぷぷ。